蒼井優さんが第41回日本アカデミー賞で初となる最優秀主演女優賞を獲得した本作ですが、沼田まほかるさんのミステリー小説が原作です。ネタバレと感想を綴ります〜
映画『彼女がその名を知らない鳥たち』映画情報
- 公開 2017年
- 原作 沼田まほかる
- 監督 白石和彌
- 出演 蒼井優 阿部サダヲ 松坂桃李
映画『彼女がその名を知らない鳥たち』あらすじ
汚くて全然稼いでこない陣治(阿部サダヲ)とイヤイヤながらもしょうがなく暮らす十和子(蒼井優)ですが、十和子には忘れられない男性・黒崎(竹野内豊)がいました。
ある日、十和子はほとんど暇つぶしに高級デパートへ思い出の腕時計が壊れたとクレームの電話をかけます。この事をきっかけに、デパートの社員・水島(松坂桃李)と出会い、ぐだぐだとふたりは付き合うことになります。
水島との外出により、家を空けがちになった十和子に、彼女の姉・美鈴(赤沢ムック)が怒りに来ますが陣治は頑なに十和子をかばうばかりです。そして美鈴は、黒崎と寄りを戻したのかと問うと陣治は「それは有り得ない」と強く否定しました。
ところがある日、十和子が家にいたところ、警察がやってきます。理由は、5年前に失踪した黒崎の捜査との事でした。ここで初めて十和子は黒崎の失踪を知ります。
真相が気になった彼女は、黒崎の妻の元を訪ねますが、そこで大嫌いな老人・国枝(中島シュウ)に会い、黒崎の借金の為に国枝に体を売ったことや、最後には黒崎が国枝の姪と結婚したという嫌な思い出を思い出します。
さらにもうひとつ、黒崎と別れた夜、風呂場で陣治が会社で殴られたと言い、血で汚れた服を洗っていたことも思い出します。
電車で人を突き飛ばす怖い陣治の姿を見た十和子は、黒崎の失踪と陣治は何か関係があると疑うのですが、この頃、水島の態度もよそよそしく、自分が遊ばれている事に気付いてしまうのです。
これを知った陣治はまたえらい事になってしまうと、十和子に水島と別れるように強くいうのですが。。。
映画『彼女がその名を知らない鳥たち』ネタバレ
十和子はよそよそしくなっていく水島にますます執着します。そしていよいよ彼を殺そうとしてしまうほど精神が錯乱してしまいます。そして同時に全て思い出したのです。
5年前、自分を大切にしてくれない黒崎をとっさに刺し殺してしまった事、慌てて陣治に連絡してどうにかしてもらった事。
長い間無くなっていた記憶、忘れていた事を全て思い出したのです。
陣治は、彼女が記憶を無くしたのをいい事に、十和子がこの真実を思い出さないよう、あらゆる事から大切に彼女を守っていたのでした。
そして全てを知った彼女を前に、陣治は、苦しみは全て俺が背負うからお前は幸せになれと言ってビルから飛び降りてしまいます。
泣き崩れる十和子の前にはたくさんの、名前の知らない鳥たちが羽ばたいたのでした。
映画『彼女がその名を知らない鳥たち』感想
愛ってやっぱり、なんだか切ないです。
「あなたはこれを愛と呼べるか」本作のキャッチコピーですが、わたしは「これは歪んだ愛」と答えたいです。歪んだ愛は愛じゃないのでしょうか?わたしにはわかりません。
わたしが十和子なら、愛してるなら死なないで、わたしを正しい方へ導いてよ!って思うかもしれません。。。愛ってなんでしょうか。。。
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